第200回:知っておきたい栄養の話B 家庭でも気をつけて!! 〜食中毒の予防〜 |
水島協同病院 管理栄養士 高田智恵美 |
暑くてむしむしする季節は、食中毒菌が活発になります。梅雨の時季だけでなく、食品が傷みやすい夏も気をつけましょう。
食中毒は家庭の食事でも発生します。症状が軽かったり、風邪や寝冷えなどと思われがちです。食中毒とは気づかず、重症化することもあります。3つの原則、6つのポイントで家庭での食中毒を防ぎましょう。
食中毒予防の3原則
食中毒を予防するには、気をつけるべき3つの原則があります。食中毒菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
原則@ つけない
手についた菌が食べ物に移らないように調理前、食事前に手を洗いましょう。調理器具の洗浄も大切です。
原則A 増やさない
食中毒菌は高温多湿を好みます。食品は室温に置かず、冷蔵庫、冷凍庫保存を心がけましょう。
原則B やっつける
食品は十分に加熱して、早めに食べきりましょう。
6つのポイント
食中毒を防ぐ6つのポイントです。
- @買い物…消費期限を確認しましょう。肉や魚は、汁がほかの食品につかないように、分けてビニール袋に入れましょう。
- A家庭での保存…持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保存しましょう。冷蔵庫には詰めすぎないようにし、肉・魚と野菜は別々に保存しましょう。
- B下準備…生で食べる野菜は先に切りましょう。生肉・生魚を切ったら、手洗い、調理器具の洗浄、熱湯消毒をしましょう。自然解凍は避け、冷蔵庫、電子レンジを活用しましょう。
- C調理…十分に加熱をしましょう。
- D食事…長時間、室温に置かないようにしましょう。
- E残った食品…作った料理は、清潔な容器に保存しましょう。時間がたったものは思い切って捨てましょう。お総菜、お弁当を利用する場合も、常温放置は避け、早めに食べきるようにしましょう。
早めに医師の診断を
「食中毒かな」と思ったら、下痢止めなどの市販の薬をむやみに服用せず、早めに医師の診断をうけましょう。
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